
君の笑顔をーー
第14章 傷ついたココロと涙。
紗彩は、いつもハッキリと言う子。
正義感が強いからというのも一つの理由。
私は、そんな紗彩がとても好きなんだ。
でもね…
それだけが、理由ではないんだよ?
紗彩は、私のために
『間違いは間違いなのだ』と
ハッキリと言ってくれる。
そんなのただの押し付けじゃん‼︎って
勘違いされることもあるよね?
でもそれが出来るのは
『相手を心から想う気持ち』なのだと
私は思ってるんだ。
ただの友達なら…
わざわざケンカをしてまで
面倒なことも言いたくないし…
『そうだねー!』『そうなんだー?』
って聞き流せば済む話。
紗彩は私に言ったことがある。
『私を嫌いになってもイイから。
友達じゃない‼︎って離れてもいい…
でもこの先、自分自身で気付いた時。
私を思い出してくれると嬉しいよ。』
本当に相手のことを考え
それを言葉で伝えたいのであれば
覚悟を持って言うのだな…って
私は感じたんだ。
私に正面から、ぶつかってくれる
紗彩の強い思いが嬉しいんだ…
