
君の笑顔をーー
第18章 素敵なX'mas☆
外へ出ると、ショーでは無くて、外のプールでシャチは泳いでいた。
「ひゃーー‼︎ さすがに外は寒いねー‼︎
でも、こんなに近くでシャチ見れるのに、誰もいないんだ…。もったいない‼︎」
『イイじゃん?泉がシャチを一人占めだな?』
「うん‼︎」
『あ。そこベンチあるけど、しばらく見るか?』
「いいの⁉︎⁉︎⁉︎」
『ん。好きなだけ見なよ!
俺、温まるものなんか買ってくるわ!』
蓮は自販機に向かって、歩いて行った。
(蓮。無理してないかな…
やっぱり、館内に戻ろうかな…?)
『なーに考え事してんだ?
ほら。ミルクティー。』
「わ!ありがとう‼︎蓮‼︎」
『おー‼︎やっぱシャチってデケェな‼︎
背中に乗りてーー‼︎』
「蓮もそう思う⁉︎⁉︎⁉︎
私も乗りたいんだーー‼︎
水族館で働こうかな?」
『まじで?
ショーのお姉さんになるの?』
「んー。でも私は将来の夢があるから…」
『それって昔からの夢なんだ?』
「うん‼︎」
『子供の頃って何になりたかったんだ?
俺は学校の先生‼︎』
「あー。蓮っぽい‼︎ みんなに慕われてるもん。合ってると思う‼︎
あ。じゃあ受験するのは進学校なんだ!」
『まじ?そう言ってもらえて、すげー嬉しい。受験は県立の進学校だよ。』
蓮は嬉しそうに微笑んでいた。
