
君の笑顔をーー
第22章 お前の笑顔が…
「ね…?ま..だ?何か付いてるの?」
『うん。
青虫 ………』
「……ぅっギャーーーーーーッッ‼︎」
私はパニックになり、ジタバタ暴れる。
「ヤダヤダヤダヤダ‼︎ 早く取ってーー‼︎」
『ククッ… 暴れるなっつーの。
もう取れたから。ほら…?』
私は恐る恐る振り返った。
陸の手のひらに乗っていたのは
「サク…ラの花..びら?」
陸は『そう。』と言って笑い出した。
「な‼︎ 騙したの⁉︎⁉︎ 」
『お前の反応が面白くて‼︎笑
虫は苦手なままだったんだな。』
「陸のバカ‼︎ 苦手なの分かってて酷いよ‼︎」
私は怒って陸に背を向けた。
『泉 ー。泉?悪かったよ。
こっち向けって。』
「ヤダ‼︎」
(誰が向くか‼︎ボケー‼︎)
