君の笑顔をーー
第35章 崩壊…。
『...に..んぐ。』
「え?何?」
『だから..避・妊・具。
コンドームだよ。バカ。』
「え…? ええ⁉︎」
気付くの遅ぇよ…
母ちゃんは俺たちで遊んでるのか?
『……欲しいわけ?』
「ッイィ⁉︎ いらない‼︎ あげる‼︎」
『俺にくれても…使うのお前だけど。』
「ヒイィ⁉︎」
『バカ……。焦んな。
ゆっくりいこうって…言っただろ。』
俺はそっと頭を撫でてやった。
何度も優しく、温もりをあげた。
「ぅ…ぅん。」
安心したのか、猫みたいに
すり寄ってくる…。
長くてサラサラした綺麗な髪。
同じシャンプーの香りがするだけで
ドキっとしてしまう。
理性を押さえ込んだ俺。
自分を誉めてやりたいと思うーー
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