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君の笑顔をーー

第47章 甘い時間。



陸は一緒に早退して、私を家まで送ってくれた。


『おぶるから。』と言われたが、さすがに恥ずかしいので、ゆっくり歩いた。


まだ午前中のうちに怪我をしたため、お昼ご飯も食べていない。


冷蔵庫から飲み物を取り、私の部屋で陸とお弁当を食べた。


仕事中のママにメールで怪我したことを伝えると、一言『ドジ』と返ってきた。


陸はメールを見て笑っていた。
そして、真剣な面持ちで話し出した。


『なぁ。あいつさ…。』


「あいつ?」


誰のことだろう?

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