テキストサイズ

過去の記憶。今の幸せ。

第2章 転校した時。

学校から帰る日が金曜日のときはすごく憂鬱だった。





父が帰ってくるから。




父と母は喧嘩をして、怒鳴り声が外まで聞こえる。






怖くて、喧嘩してほしくなくて。





優也は悲しそうに私に言う。




優也「喧嘩やだ…。美沙止めて…」




そんなの、難しいよ…




聡も怖がるし…





美沙ね、ねえ…喧嘩しないで…」






それしか言えなくて。





父「子どもにはわかんない」





…それだけ。




わかんないからって、切り捨てられて。





あまりにも怒鳴り声が続くと、祖父母がやってくる。





心配してる。




ストーリーメニュー

TOPTOPへ