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Doll〜敏明編〜

第1章 廃院の奇妙な噂

「おいおい、そんなのただの噂だろ?気にすんなよ」
「でも、怖いよ…お願い!今日だけでもいいから一緒に帰って!!」

「お前、高校生にもな…」
俺が否定しようと絵里菜の顔を見ると泣きそうな顔をしている。

断ろうにも断れない…

「…わかったよ、帰るぞ」
「あ、ありがとう!」

いや、恋人同士でもないだろ、俺たち…

こうして俺たちは一緒に下校することとなったのだ。俺は、まだびくついてる絵里菜を励ますのに幼い頃の話しをきりだすのに必死になっていた。
こうして二人で帰るのも久しぶりだなっと考えながら……

「この辺で大丈夫か?」

「うん、わがまま聞いてくれてありがとう。」

「もし、なんなら家まで送ってこうか?」

「大丈夫だよ〜、家まですぐだから」

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