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表裏、一体。

第1章 好意。

「うわ!?マジで?!っしゃあ!!」

大袈裟にガッツポーズを見せつけられる。その姿は、誰から見ても、心底喜んでいるように見えるだろう。
もう20才にもなった大人の男性が、こんなに無邪気にはしゃぐ様子は、可愛い、とでも言われるのだろうか。
良かったね、白内君!なんて、応援でもされているのだろうか。


それでも、私は、




疑う。







白内君の、真意とは?








「じゃあ…握手しよ!これからよろしくお願いしますってことで!」

「そうだね!よろしくね///」

「こちらこそです!」





まさに、青春の1頁目。

微笑ましい光景。

若い男女が照れ合いを演じながら、

これからの し あ わ せ な 未来を思い、

握手を交わし合う。




彼が、誤った選択をしてしまったと、この時、この瞬間を後悔するときは、いつ来るのでしょう…?

私なんかと付き合うという選択をした自分を、





殺したくなるんじゃないかな…?

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