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WE ARE へんじん。

第12章 四野山 紫苑

「しーおーんー、宿題写させてぇ」

加夜が飛びついてきた。

「ほらよ。....まったく、毎日宿題

やらないンだから」

ちまちま文句は言うが、

やはり貸してしまう。

「ありがと〜♥」

加夜は紫苑からノートをひったくると
戻って行った。

「おはよ。」

「おっ、おはようー。いつ来た?」

紫苑の前の席に翔悟が立っていた。

「あのさ、言いたい事あるんだけど」





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「....で?言いたい事って何」

→時は放課後。今二人は体育館にいる

(最後の授業が体育だった)

ボールを倉庫に押し込む。

「えっと…あの、その…だから、」

珍しくしどろもどろになる翔悟。

「吉高くーん、戸締まり宜しくねー」

「あっ。はい」

最後のクラスメイトが去った。

今、体育館は二人きりだ。

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