テキストサイズ

WE ARE へんじん。

第2章 受け継がれた血

とある夜。


微かな月光が漏れる開いたドア。


そこからベッドのきしむ音がする.


夜中にトイレに起きた当時4才の


束(つかさ)は中を覗いてみた。


「あっ!あんっ…あっ」


母(香)が苦しそうに喘いでいる.


『(ママ?…)』


ドアを押しのけ,束くんは


首をかしげた。


『何してるの?』


父と母は同時に束を見た.


「つ.束!?…ぷ、プロレスだよ。」


『ふうん…でもママ負けてるね』

「う、うんっ。子供は早く …寝な
さい…あんっ」


束はこくりと頷き.目をこすって


自分の部屋に 戻っていった。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ