お前は俺のxxx
第105章 大切な…
その言葉を聞いた俺は、結愛の体を押し退け声を荒げ責めたてた。
『あ?何だよそれ。
お前なにやってんの?』
(ざけんな‼︎ 俺が必死でお前を探してる時に何やってんだよ‼︎)
ざけんな‼︎
ざけんな‼︎
ざけんな‼︎
結愛の行動に怒りで頭がおかしくなっちまいそうだ。
そんな俺に追い討ちをかけるように、まこっさんから言われた言葉で俺は何も言い返せなくなった。
(俺の事情も何も知らねぇくせに‼︎
あんた何様なんだよ⁉︎)
もうまこっさんに対しては苛立ちしかねぇ。兄貴みたいだと慕う気持ちもねぇ。
それなのに、何で俺は何も言い返せねぇんだ?
結愛に対して後ろめたい気持ちがあるからか?
この人が言うように、俺が責める筋合いはねぇからなのかよ?
苛立ち、憎しみ、色んな憎悪があんのに言葉が出てこねぇ。
そんな自分にも腹が立ち、歯をくいしばった。
『よく考えろ。』
その言葉だけを残し、まこっさんは結愛を連れて公園を出て行った。
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