
人型ナビ
第2章 設定開始
「設定開始」
俺の言葉に反応するように、作られた瞳が開いて俺を捉えた。
「はじめ、まし、て。私の、名前を、教えて、ください。」
「君の名前は・・」
そこで言葉が出てこなくなってしまった。
何にしようかとか考えてなかったからだ。
好みの顔立ちはかつて付き合っていた「香枝」という女にそっくりになってしまったし、いっそのこと「香枝」にしてしまおうかと思ったのだが・・。
やはり、香枝というフレーズを思い浮かべると、最後を思い出す。
『どうして別れるなんていうんだよ!』
『どうでもいいでしょ!別れたいからよ!』
結局、彼女は最後まで別れる理由を教えてはくれなかった。
行きたい場所はまだあった。
やりたいことも山ほどあった。
まだまだ、俺は香枝を好きだった。
愛してた。大好きだった。
・・それなのに、突然理由を教えてくれずに一方的に別れを告げられ、有無を言わさずして俺の前からいなくなってしまった。
そうだ、まだまだ香枝と行きたい場所ややりたいことはあったんだ。
この子の名前は・・・。
「君の名前は、「香枝」だよ。登録名、香枝」
「登録、完了、しまし、た。あなたの、名前を教えて、くだ、さい。」
「俺の名前は、佐藤 樹(さとういつき)だよ。登録名、佐藤 樹」
「登録、完了、しまし、た。あなたを、なんと、呼べ、ばいい、ですか?」
「登録名:いつき」
「登録、完了、しまし、た。これより、ナビゲーター、ドール コード、N-b235の、名前は「香枝」、です。いつき、よろしく、ね」
「おう、よろしくな!」
片言ではあるが、話しかけるうちに流暢になるらしいから今後が楽しみだ。
俺の言葉に反応するように、作られた瞳が開いて俺を捉えた。
「はじめ、まし、て。私の、名前を、教えて、ください。」
「君の名前は・・」
そこで言葉が出てこなくなってしまった。
何にしようかとか考えてなかったからだ。
好みの顔立ちはかつて付き合っていた「香枝」という女にそっくりになってしまったし、いっそのこと「香枝」にしてしまおうかと思ったのだが・・。
やはり、香枝というフレーズを思い浮かべると、最後を思い出す。
『どうして別れるなんていうんだよ!』
『どうでもいいでしょ!別れたいからよ!』
結局、彼女は最後まで別れる理由を教えてはくれなかった。
行きたい場所はまだあった。
やりたいことも山ほどあった。
まだまだ、俺は香枝を好きだった。
愛してた。大好きだった。
・・それなのに、突然理由を教えてくれずに一方的に別れを告げられ、有無を言わさずして俺の前からいなくなってしまった。
そうだ、まだまだ香枝と行きたい場所ややりたいことはあったんだ。
この子の名前は・・・。
「君の名前は、「香枝」だよ。登録名、香枝」
「登録、完了、しまし、た。あなたの、名前を教えて、くだ、さい。」
「俺の名前は、佐藤 樹(さとういつき)だよ。登録名、佐藤 樹」
「登録、完了、しまし、た。あなたを、なんと、呼べ、ばいい、ですか?」
「登録名:いつき」
「登録、完了、しまし、た。これより、ナビゲーター、ドール コード、N-b235の、名前は「香枝」、です。いつき、よろしく、ね」
「おう、よろしくな!」
片言ではあるが、話しかけるうちに流暢になるらしいから今後が楽しみだ。
