モテモテ男の裏の顔⁉︎
第29章 何だよ…これ。
つーか…
なんか今日はヤベぇな。
コイツの色んなとこを知ってから
やけに鼓動が跳ねてうるせぇ…
側にいると触れたくなっちまう。
離れて寝た方が良さそうだ。
俺は声をかけ『ソファ借りんぞ。』と離れようとすると、日和はキュッと俺の手を握ってきた。
「ソファで寝るとか優しいこと言わねぇって自分が言ったじゃ〜ん。はい。どうぞ。」
日和は布団をあげると、
ポンポンと自分の隣を叩く。
(は?)
あー。そういえばあの時…
そんなこと言ったっけ。
どうすっか…この状況。
あー。マジで。
意思弱ぇな。俺…。
俺は日和に手を引かれるまま、
ベッドに上がると隣に横になった。
ラブホはキングサイズのベッドだったから、肌が触れ合うことも無かった。
けど…
このセミダブルのベッドは
コイツの温もりを直に感じる。
フワッと鼻をくすぐる柔らかい髪からは、ほんのりと甘い香りがした。
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