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曖昧☆Bboys

第10章 崩れたルージュ

額に心地よい冷たさを感じ、私は目覚めた。


視界には霧人の心配そうな顔が飛び込んできた。


「よかった!」


霧人は私の頬を掬うように差込み、包み撫でる。


額に置かれたタオルに気づき、慌てて剥がした。


「ここは?」


「ラブホ。倒れた場所ホテルの側でよかったよ。それに美咲は軽いしね」


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