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曖昧☆Bboys

第11章 朝方の情事

...霧人side...

美咲を階段を下りていく後姿を最後まで見送ると、俺は踵を返し早朝の改札を抜けて私鉄へと向かった。


「さみっ...」


さっきまでの美咲の温もりが消え、直ぐに人肌が恋しくなった。


ライブハウスで美咲を見つけ、ステージを熱く見ている彼女の横顔に惹かれたのは確か夏だった。


大して会ってはいないけど彼女に会うと猛烈に惹かれてしまう。


俺は気持ちに理由をあれこれ付ける気はない。


とにかく美咲は好みの女で気になる存在で、俺の中で珍しく自分から会いたくなる女だ。



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