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曖昧☆Bboys

第12章 揺れる恋心

私は別れを告げるつもりだったのに、すっかりタイミングを逃し、その上、またもや気持ちが変わってしまっていた。


女心は秋の空とはよく言ったものだ。


スタジオを出ると冷たい霧雨が降っていた。


コンビニで買った一つのビニール傘に私達は身を寄せるように入る。


彰吾はギターと私を傘に入れ、自身はほとんど肩を濡らしている。


彰吾だって優しい。


普段はぐうたらで甘ったれでギターバカだけど私は彰吾を嫌いになれない。


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