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「シャワー貸してください」


他人行儀にそう言って...


彰吾がバスルームに入った後、私はキッチンに行き、ケーキを箱ごと思い切りゴミ箱に投げ入れた。


「もうっ、サイテー！」


彰吾に向けた言葉なのか自分に向けた言葉なのか分からないけど、最低なイブなのには間違いない。


ベッドに潜り込み、泣き出しそうになるのをグッと堪え、明日仕事、明日仕事と唱えながら目を綴じた。