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曖昧☆Bboys

第22章 霧人とのクリスマス

トクトクと私の心臓は五月蝿くてちっとも収まらない。


キスをされそうな甘い雰囲気がしたからだ。


でも霧人はしなかった。


その代わり私の頭を優しく撫で優しく微笑んだ。


「そうだ、もう一つ美咲としようと思って用意したものがあるんだ」


そう言って、後部座席から大きい方の紙袋を取り、袋から箱を出した。


「あ...ケーキ?」


「ああ、ここのケーキ人気あるだぜ。みんな並んで買う」


「霧人も並んだの??」


「いや、俺はここのパティシエと知り合いで横流し」


「はは...」


雰囲気は甘いムードから食べる甘い話になった。

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