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曖昧☆Bboys

第30章 ビミョーな二人

振り返ると息を切らした霧人がいた。


「どうしたの?私忘れ物した?」


「ああ、大事なもん忘れてる」


いきなり私の腕を掴み路地裏に引き込んだ。


「霧人?」


私の問いかけに無視をしていきなり強く抱きすくめられた。


「逢いたかった。今日は逢えて凄く嬉しかった」


霧人の腕が震えている。


「霧人…」


寂しい気持ちが一気に溢れ出し思わず霧人の背に腕を回す。






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