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曖昧☆Bboys

第39章 霧人とのサヨナラ

「ごめんっ...」


慌てて立ち上がりカエを覗き込む。


カエの頬はみるみる腫上がっていた。


「ごめん...」


その頬に手をやるとカエは俺の手の上に自分の手を重ねて痛々しく笑ってみせた。


「わざとじゃないんだ...ホントにごめん...」


「わかってる」


そう言うと俺の首に両手を伸ばし絡み付いてきた。


「今夜、もう誰も来なきゃいいのに…」


「・・・・・・」


返す言葉が見つからないのにカエの身体を思い切り抱き締めていた。


俺も甘えるところがある…か…


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