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曖昧☆Bboys

第43章 別れの夜

いつも通り風呂に入っていつも通りにベッドに入る。


こんな時間がずっと続く筈だったのに、当たり前の時間だったのに…


今夜が最後なんて…


そう思うと堪えている気持ちが溢れ出してしまいそうだから、ベッドに潜ると普段は考えもしない明日の仕事の事を考えた。


それでも横で彰吾の存在を痛いほど感じる。


「あ、電気消し忘れた」


不意に彰吾が言った。


「私、消すよ」


一度起き上がり、パチンと電気を消すと暗闇に彰吾の影だけが浮かび上がる。



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