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曖昧☆Bboys

第43章 別れの夜

…彰吾Side…


震える美咲ちゃんの肩を何度も抱き寄せた。


結局俺はこんなにも好きだった美咲ちゃんよりギターを選んだ。


でも後悔はしない。


このままじゃ俺が腐ってしまう。


いつまでも甘ったれてはいられない。


いつまでも立ち止まってるわけにはいかないんだ。


愛おしいものを手離すのは辛い。


居心地が良い場所を出て行くのは勇気がいる。


それでも俺の気持ちは強かった。


必ず成功してやる。


その気持ちが美咲ちゃんより勝っていた。



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