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曖昧☆Bboys

第57章 二人分

「しかし、紅林さんが既婚者だったとはね~」


事の一部始終を亜紀には話していた。


「まあ、もうそれは済んだことなんで、気にしてないわ」


「お金も貰えたしね」


「そこは関係ありませんっ」


キッパリと亜紀には言い切ったが、正直本当にありがたい部分ではあった。


「ところで、彰吾には話さないの?」


亜紀はジンジャーエールを飲みながら、サラリと彰吾の名前を出した。


「やだ、彰吾とはもう終わってるのよ。
しかも海外にいるんだから知らせようがないじゃない」


亜紀の残した三切れもぺロリと平らげパンパンと手を叩いた。





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