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曖昧☆Bboys

第58章 バレンタインの夜

…霧人side…


「霧人さん、久しぶりじゃない」


カウンターで元気な顔を見せたのはここの常連の亜紀さんと智也君だ。


「いやあ、本業が忙しくてなかなか店に来れなくてね」


「彰吾は頑張ってる?」


「ああ、レコーディングに入ったよ」


「凄い!売れるかなあ」


「確実なプロデューサー付きだから間違いないさ。彰吾には多額の金投資してる」


「へえ、売れる売れないもお金か」


「それだけじゃないよ、やっぱり本人のポテンシャルの高さや努力もなきゃ」


「なるほどね、それを引き出すのがプロデューサーってやつか」


珍しく、智也君が話しに加わった。


彼は寡黙な方だが頭は良さそうだ。


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