テキストサイズ

曖昧☆Bboys

第59章 父になる


...彰吾side...


「あ、今のところ、もう一回で」


レコーディングルームのガラス越しで木嶋さんがマイクを通して俺に告げた。


「はい、分かりました」


俺は全く同じところをまた弾き始めた。


ちなみにこれはもう三回目。


ヤバイな、ここにきて調子が出ない。


少し中だるみなのかもしれない。


プロデューサーのサムは腕を組んでこちらを見ている。


やべっ、また失敗しそうだ。





ストーリーメニュー

TOPTOPへ