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曖昧☆Bboys

第59章 父になる

「俺は彼女に支えられてたんだって漸く気づいたんです。
いつも彼女が側にいて好きにやらせてくれて...だから安心してやってこれた」


「ああ...」


「今頃気づいても遅いけど...

今物凄くホームシックというか...

彼女が恋しい...

女々しいけど、情けないけど、彼女に会いたい」


彰吾の方が僅かに揺れていた。


「しっかりしろ、彰吾!お前父親になるんだぞ」


思わず口に出して励ましてしまった。


「・・・・え」


彰吾が腕を目元から退けて起き上がった。


「朝倉さん、今なんて言いました?」





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