テキストサイズ

曖昧☆Bboys

第60章 ムーブメント

手紙を読み終えてチケットを見直した。


彰吾のライヴ...


「ねえ、あなたのパパ日本に帰ってくるんだって!会えるかな?」


大きなお腹に向かって話しかけた。


霧人は彰吾を返すなんて言っているが、私は思い切り彰吾に振られている。


今更妊娠していますから、寄りを戻しましょうなんて言えない。


私はチケットを棚の上にそっと置いた。


そしてチケットに向かって手を合わせた。


どうか、彰吾が成功しますように。


ただそれだけを祈った。








ストーリーメニュー

TOPTOPへ