テキストサイズ

曖昧☆Bboys

第60章 ムーブメント

「彰吾さん、車はこっちでお願いします」


「はい」


マンションの下に用意されていたのは、シルバーでスモークが張ったバンだった。


急に自分が業界人のような気がした。



車は都内を走り出す。


少しの間いなかっただけなのに無くなった店、新しい店が目に映った。


ほんの数ヶ月前までは俺はちっぽけな人間だった。


あの道もこの道もギターを抱えて自分の足で歩いた道。


今は運転手が付いた車で移動しているなんて俺も変わったな。




でも...



ストーリーメニュー

TOPTOPへ