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曖昧☆Bboys

第61章 夢叶う

そろそろ行ってもいいだろう。


「さっ、パパに会いに行くよ」


私はチケットを上着のポケットに入れ、代わりに伝票を握り席を立った。


会計を済ませ、外に出る。


ヒュ~っと強い風が私を襲い髪を靡かせた。


夜風はもうすっかり春。


風に紛れて既に散り果てた桜の花びらがどこからか紛れヒラヒラと舞っていた。


私はゆっくりと歩き出す。


あの、建物の中に彰吾はいる。


ドクンドクンと鼓動が大きくなった。








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