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第1章 耳




幼児期



僕は
泣かない
幼児だった



目覚めても
泣いて
親を呼ぶ事もなく



寝転んだまま
自分の掌を
不思議そうに
眺め



声を掛けると
ご機嫌に
笑ったと言う



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