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溺愛禁止。

第14章 届かぬ想い

蓮君っ…。



勇気を出して声を掛けようとしたその時---


私の右腕を


勢い良く健太に掴まれた…。





「健太…」






「恋実…行こう?


アイツもこれから女のとこ行くんだろ…。


邪魔すんな。」






そう言った健太の目は…



どこか冷たくて



表情も険しくて





私は言い掛けた言葉を呑み込むしか無かった。





こんなんで…


私は前に進めるのだろうか…。







既に姿が見えなくなってしまった蓮君…。





私はただ…



気持ちを伝えられなかったことを



後悔するしかなかった…。





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