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溺愛禁止。

第15章 彼の音

いろんな音から蓮君の姿を想像して
すっかり目が覚めてしまった私。


もうすぐ仕事に行っちゃうのか…。



昨日と同じくらいに家、出るのかな…。






ちょっとでいいから…




会いたいな…。





顔が、見たい…。







そう思ったのと同時に私は部屋着を脱ぎ捨てて
可愛く見えるワンピースに着替えた。


急いで薄く化粧をして髪を整え
また、耳を澄ませた。


時計を見るといい時間。




そして、蓮君が外に出る音が響いた。



私はそれを聞き逃すことなく、掛けてあった
コートを羽織ってアパートの階段を降りると




蓮君の後ろ姿があった。

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