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最後の恋は甘めの味で

第10章 戻りたくない

そのおかげもあるのかないのか予定より早めに残業が終わった。


つまり納期が終えたのだ。


屍が多々出る中、部長だけがご機嫌モード。


「さあ、みんな起きて!行くよー飲むよー」



あんたのその元気はどこから来るのか......



みんなが思っているはずのその思い。


明日、明後日はちょうど土日が続く。


若干、もう土曜に差し掛かっている気もしなくもないが......


そのこともあるのか皆、のろのろと起き上がり打ち上げに行く準備を始める。


「やっと終わったわね。毎回これだけは体にクるわねー」


ぼきっと首を鳴らしながら佳世が近付いてきた。


はは、と苦笑いをし、その言葉に返す。


「暁、行く?打ち合げ」

「んー......」


視線をチラッとある席に向ける。

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