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最後の恋は甘めの味で

第9章 相合傘

はぁ〜と長い溜息を吐き出し、今日一日を振り返る。


イライラから始まり、戸惑いで終わった今日。


昼休憩が終わり、席に戻ったあと何かが切れたように上條くんはずっと私を見ていた。


訳が分からず、人に見られ慣れていない自分にとってそれは、ストレスと疲れを溜めた。


その上のこの雨だ。


この会社へ車ではなく電車と歩きで来ている私。


傘を持っていない今の私にとってはうざったい存在でしかない。


今日の天気予報、思い返すもそういえばTVも新聞も見ていなかったことを思い出す。


時間はたくさんあった筈だ。


あんな有意義な朝を迎えたのだから。


気持ちに余裕がなかっただけで。


そもそも、あの時間にアラームが鳴ったのもきっと彼の粋なはからいで。


私は感謝さえしなければいけないところをよくもまああんな態度で返したものだ。


恩を仇で返すとは正にこのことだ。

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