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秘密の時間は私のもの

第18章 結局俺は

人が嫌がることは絶対にしそうにないこの雰囲気が、非常にうざい。


そしてその雰囲気に充てられて


また余計なことを言いそうになる自分も、本当にガキだ。


これ以上は負け犬の遠吠え。


分かっているので早く立ち去りたい訳だが。


どうにも立ち去れる空気じゃないので、さっさと要件を聞くことにする。



「で?なんか用あんだろ。さっさと済ませろ」

「........お前、なんで立川避けてんだよ」



今、1番聞いて欲しくないところをズバッと聞いてきやがった



くそ

やっぱ嫌いだ



さっさと関係を終わらせたくて、男なんて有り得なくて作ったルール4。


今となっては諸刃の剣。


ダサすぎる。


絶対言いたくない。



大体、なんでそんなことを上野が気にする必要がある?


2人はもうデキてんだったら俺のことなんて気にしなきゃいいのに。



「......立川、毎日溜息吐いてんだよ
お前が理由も言わず、避け始めてから」



あー、なるほど。


こいつが気にかけてんのは俺じゃなくて颯太か。


恋人が沈んでたらそりゃあ、救いたくなるか。

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