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しかし、ある筈ないので、上野の俺に聞きたいことを急かす。


ないならこの場からさっさと消える他ない。



「で？分からんって？」

「......最初はそう言った。だけどよく考えて思い当たる節があるって
その時に出たのが、“ルール4”」



颯太も少なからずその可能性を感じ取ったのか。


だけど、颯太なりに考え“当てはまらない”と判断したんだろう。


だって、颯太の頭に浮かぶ筈ないんだ。



「“恋愛対象として見たその時、及び俺との恋が成就した時、関係はその時点で終了。なかったことにする”」



まさか、俺が



「俺と立川は付き合っていない。だから後者はまず当てはまらない

残すは前者。ポイントはどちらっていう指定が無いこと

つまり、お互い当てはまる
だけど立川は.....まあ、うん....微妙なんだけど、そうじゃないし

と、なると」



上野がちらりと視線だけを俺に移す。


そこまでルール4を分析するとは。


正直、そんな深く考えて作ってない。