無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

「さっ…座った、座った！」



兄貴に言われるがまま…



隣に腰を下ろす―――――…




「…次から…連絡するから」



「うん、だと兄ちゃんも…お菓子の準備や飲み物の準備、心の準備が出来るからな！！

ミチルも嫌だろ？ヨレヨレの兄貴が出てきたら…」




「ヨレヨレの兄貴って――…」




「ミチルのマイナスイメージには…なりたくないからさ…」



兄貴は、ＤＶＤの再生ボタンを押した…





「―――マイナスなんて…俺の友達は…皆兄貴を好きになる…男女問わず…


俺が嫌いな人間はいても…


兄貴を嫌いな人間は…この世にいない…




兄貴は…“太陽”だって…照井が言ってた…


太陽が嫌いな人間は……いないだろ？」





俺は…兄貴の手を掴み―――…



引き寄せた…





「“太陽”って……大げさ」




「皆…が…兄貴を好きになる…



だから……」




「だから……？」