俺の弟はホモなのか?
第33章 ★新章・最終章★俺と弟はホモなのか?
「…ミチルは……俺の…幼い独占欲の暗示にかかっていたんだよ―――――…」
「――――…」
ミチルは…
俺の首筋に顔を埋め――――…
何も言わなかった――――…
小さいときからの…呪いのような…暗示に……ただしたがっただけ―――――…
「ミチルが……小3の時…
“にぃにが好き”って…言った時―――――…
幼い時の……
独占欲を思い出したんだ…
それと―――――…暗示の言葉…も…
もしかしたら……ミチルは…
勘違いをしているだけ…
無意識に……俺の暗示を実行してるだけ――――…かも…って…
怖くなったし……
自信が無かった――――…」
ミチルは…
黙って聞いてくれていた…
抱き合い…熱く火照っているはずの体は……
とても……冷たく感じた…
怖い―――――――…
怖かった―――――――…
俺は今日まで……
ミチルを騙してきたようなものだ――――――――…
たとえ…幼いガキのイタズラだったとしても―――…
ガキの願いが叶ってしまったら――――――――…
それは…もう…イタズラと…
笑えない――――――…