俺の弟はホモなのか?
第33章 ★新章・最終章★俺と弟はホモなのか?
涙は……
抱き締めるミチルの肩に流れる―――…
その…涙が……ミチルの綺麗な背中に向かう―――…
ミチル……ミチル―――…
「でも――――――…
こんなに…怖くて…不安で…後悔してるって……
解ってるのに――――…
ミチルが…欲しいんだ…
ミチルが…欲しくて…たまらない」
俺は……ホントに…
ズルい
人間なんだ―――――…
俺は…更にミチルを強く抱き締めた!!
「――――――…カケル…」
「どんなに…騙したって言われても!
卑怯だって言われても!!
やっぱり!!ミチルが!欲しかったんだ!!
どんなに…この気持ちを封印しようが!!どこかでミチルを求めて!こちらを向くように…仕向けていたんだ!!
ミチルが手に入らないと…思った時の…
あの絶望は…もう…嫌なんだ―――――…
男同士だろうが…
兄弟だろうが………
俺は……ミチルを――――…
欲し続ける――――――…」