俺の弟はホモなのか?
第33章 ★新章・最終章★俺と弟はホモなのか?
「―――――…やっと…
やっと――――――…
兄貴のモノに…なれる――…」
ミチルの……震える声――…
「―――…ミチル…」
ミチルは、俺の首筋から顔をあげる―――――――…
向かい合い―――――…
ミチルの顔が……
目の前に来る―――――――…
「///…カケル………
カケル―――――――……
嬉しい……嬉しい――――…
誤解でも…勘違いでも…
呪いでも―――――――…
カケルが……カケルが…俺に……執着してくれる――――――…
狂い愛してくれていた……
俺より先に……俺を……縛り付けてくれた――――…
嬉しくて………死にそう…」
目の前のミチルは……
幼い時のような……我慢のない…泣き顔だった―――…
「ミチル――――…」
「……俺は…生まれた瞬間から…カケルの…モノだったんだ…
不安になったり…振り返り…
怯えなくて―――…よかったんだ――――――――…
はじめから……カケルのモノだったんだ…
嬉しい……嬉しい……」
ミチルは、俺の頬を手で包みながら…
ボロボロ……泣いていた――…
「…そうだよ……生まれた時から……
いや…生まれる前から……
ミチルは、俺のものだ!」