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特別刑務所(仮)

第11章 試験。

「あ、あとねーポイントも関わると思うんだよねー」
「そうだね。ポイントをつけてるくらいだし。」
「ポイント?」

今度は狩野と瀬川が話す。
二人が言う話によると俺たちの行動はポイント化され自動的に耳についていICチップに加算されるらしい。
ただしそのポイント事態は最終的に各区で合算されその合計点の高い区には特別刑務所所長からなにか贈呈されるらしい。
それゆえに佐野はこの二人とは違い、ポイント事態は法律順守のためにちょっとしたゲーム感覚でやらせているのではという考えを持っている。


「あ、でもささのっち、テストの結果もポイントになるでしょ?それってやっぱりここを出るには知識も必要ってことじゃないの?」
「んー。確かにそうかもしれないけどそれならポイントせいにする必要はないんじゃないか?」
「そっか。んー。ま、るーちゃん出れる日が来たらわかるよ」

お気楽か。
って言うか今

「あのさ、テストってなに?」
「あ、瑠依君は初めてだね。年に4回定期試験があるだけど、内容は英数国理社の5教科。テスト範囲は授業で発表されるし、基本的にノートがあれば赤点はとらないよ。」

って、まてまて。
俺はここの授業一度も受けてないから。

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