テキストサイズ

特別刑務所(仮)

第11章 試験。

あのバカ。
あんな顔で・・・
あと少しで襲うところだった・・・
勉強させねーといけないのに。
くそっ。
こっちは押さえてるのに全く。

イライラしながら頭から煩悩を払うようにシャワーを浴びる。

浴槽に浸かりながらどう教えるのが手っ取り早いか考える。
基本的に、あいつは頭はいい。
殺人計画は天才的と言っていい。
だからこそ、あそこまでばれずに来れたんだろう。
基本的に最初の事件で引っ張った結果、他の事件の関与が認められたって感じらしいし。
てことは、頭の回転はいいはずなんだけど・・・
興味の範囲外すぎてやる気にならないのか?


「んーっ。少し、酷だけどあいつの願いを同時に叶え尚且つ覚えさせるなら・・・」


お湯を大きく揺らしながら浴槽から上がる。
風呂場から向かうは寝室ではなく自室。
机の上にある木下からもらった、小瓶。
中には粘りけのある液体。
それを持ち寝室へ向かう。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ