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特別刑務所(仮)

第18章 刑務。

家に帰り疲れた体をお風呂で癒す。
湯船に一人浸かり考えていた。
体育祭の時に駒場さんと九条が話していたこと・・・
よく聞こえなかったけど、でもきっと今まで瀬川が隠してきたことと繋がる話し・・・

「あーもう!考えるのは性にあわない!!」

湯船から勢いよく飛びだし、考えることをやめる。
頭を乾かし、いつものように九条の待つ下にいく。

「九条ー?お風呂いいよ」
「ん?ああ。あのさ、」
「うん。話でしょ?でも・・・」
「でも?」
「お腹減った。」

俺がお腹を押さえながら言うと苦笑し、先にご飯にしようねと準備をしてくれる。
その手伝いをしながら体育祭の話をする。
スーツ姿が似合ってたとか、瀬川が食いしん坊とか、騎馬戦出てみたかったとか、でも、やっぱり最後は俺がずるいって言う話しに戻る。

「にゃー、食った食った。洗っておくからお風呂入れば?」
「ああ。じゃあ、頼むね。」

頭に手をのせ笑顔を見せる。
任せとけと言うと、はいはいと、いつもの顔に戻るがやっぱり今日の九条は変だよ。

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