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特別刑務所(仮)

第21章 佐野。

でも、もうなんだったか忘れたけど今思えばそれくらい下らないことだったんだけど喧嘩してこんな要らないって投げつけて
頭の整理がつかなくて夕日の家に逃げ込んだんだ。
だけど、何事もなかったかのように俺を迎えに来てくれて、それでもガキの俺はふて腐れて・・・


「そうだ。あの日ペンダント何処かにいったと思ってたけど章ずっと持ってたんだね?そういえば、指輪・・・」


ペンダントを開けると中には指輪が入っていなかった。

「あれ?指輪がない・・・・・・
そうか。章尭、みんな俺も少し頑張ってみるよ。」


ペンダントの中に指輪はなかったけど、俺は意味を理解する。
あの日の約束。
俺が外に出たら本物を買うって約束。


「章尭。」


扉に額を押しあてまた会える日までと、別れを告げ俺は外に続く通路を歩いた。

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