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特別刑務所(仮)

第22章 瀬川。

その中の一人、スマホを見つめ涙ぐむ女の人。
たぶん年は変わらないくらい・・・


「あの子にきーめた。」

後をつけていると、その子のスマホが震える。
それに気がつき電話に出る。

「もしもし?あ、捺!うん、大丈夫・・・
あんな男だと思わなかった・・・でも、妊娠はしてないし
本当に・・・もう大丈夫。明日は行くね・・・うん、うん。」


話から察するに男に弄ばれたってところか・・・
これはますます格好の餌食だな。
中高生なんて案外簡単な理由で死にたいとか呟く。
それに加え、この子は男に捨てられ、あげく妊娠の危険もあったわけだし・・・

「電話が終わったら決行するか。」

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