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特別刑務所(仮)

第23章 政府。

「まったく、毎度のことながら遠いな・・・ここは。」

入り口から最も遠くにあるそこは特別刑務所責任者専用部屋。
その入り口の前に立つのは仕事を終えた木下だった。
ドアをノックし返事を待つ。

「どうぞ。」

その声と同時くらいに部屋のドアが開く。

「お久しぶりですね、所長・・・」
「ああ。お疲れさまだったね。さて、事後報告をしてもらおうか。
萩野くんコーヒを出してあげて」
「かしこまりました。」
「まー、木下くんかけなさい。」

所長に促されソファーに座る。
俺が座るのを確認すると所長は座っていた席を立ち上がり俺の前に腰かける。

「所長・・・報告前に少しお聞きしておきたいことが」
「なんだね?」
「あの「失礼します。」


話し始めようとしたそのとき、コーヒーを持ってきた萩野に遮られた。

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