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特別刑務所(仮)

第33章 怪我。

「痛むか?」
「平気」
「歩ける?」
「勿論」
「エッチは」
「無理」


家に帰ってからずっとこんなやり取りをしている。

「練」
「なに」
「薬はまだ飲まなくて平気?」
「ねー章。心配しすぎ」

しつこいくらいに付きまとわれ半分うんざりする。
まぁ、心配してくれるのは嬉しいけど・・・
そんなこんなでしばらく俺が何をするにも気にかけられていたが、インターホンの音で一時中断する。


「誰だろ?」
「章、ほら早く見てきなよ」


誰だろうと気にするわりに俺に抱きつき離れないので強制的に見に行かせる。
すると、何やら揉め事のような声が聞こえてきた。
心配になり少し痛む足を引きずりながら玄関に向かった。

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