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特別刑務所(仮)

第34章 実験。

「章・・・」
「ん?」
「仕事途中なのにそう言えば何しに来たの?」


時間的にどう考えても仕事中である俺にサボったんでしょと怒りを内包しながら聞いてくる。

「ちゃんとしてるよ?仕事。実験しに来たの・・・はい、あーん」
「・・・あ、」


若干疑いの目で俺を見る。
だが、俺の出した飴を素直に食べるあたり本当にかわいい。


「美味しい?」
「ん。甘い」
「体に変化は?」
「・・・特に」


練が飴を口にしてから細かく観察をいれ実験レポートに書き込んでいく。


「・・・章、飴終わった」
「・・・・・・んー。失敗したかな?」


飴を口にしてから3分。
変化無し・・・


「ところでどんな感じになるのが正解?」
「ん?あーえっと、女の子?」

俺の言葉に半ば呆れた顔の練は実験が失敗してよかったよと、台の上から降りる。

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