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特別刑務所(仮)

第37章 記憶喪失

一人春の陽気に誘われてふらふ散歩をしていた。
ふと顔をあげると桜の花が綺麗に咲き誇っている姿が目に入った。


「わぁー、綺麗。九条にも見せたいなー。花折ったら可愛そうだよね・・・」


うーん、と考えているとけたたましいベルの音が耳に響く。
ふと我に帰り音のする方に首を回すと目の前に自転車がもう目の前にいて、そのままぶつかった。


「ちょ、大丈夫??おにいさん?!」



あれー?
誰?
あー、頭痛い。
うるさい。
なんなの?

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