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特別刑務所(仮)

第42章 迷い猫

「瑠依?」

「ん?」

「にゃ?」



思わず自分が呼ばれたのかと返事を返す。
すると九条はクスッと笑猫の姿の俺の頭をなでながら確実に俺に向かってもう一度名前を呼んだ。



「瑠依。何で猫の格好なんかしてるの?」

「にゃー、にゃん!にゃーにゃーにゃー」
(あのねー、そいつ!そいつにやられた)

「なに言ってるのかわかんねーや」

「ちょっと!はじめ!なにワケわかんないこと言ってるの?猫が俺な分けないじゃん!」



九条に俺はそう食ってかかった。

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